
| 山崎屋 今月のお知らせ |
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◎今月のお休み 1(火)、7(月)、14(月)、15(火)、21(月)、28(月) ◎不連続うなぎ小説J「紫陽花の季節の中で」 「えーっと、うな重の上ときも吸いね。」 注文を終え、メニューブックを店員に手渡そうとした木村は一瞬心臓が 止まりそうになった。 初夏の太陽の照りつける中、汗を拭き拭き入ったうなぎ屋で、高校時代 憧れだった慶子は働いていた。 「あれーっ、木村君?」 26歳になった彼女の笑顔は当時よりもさらに眩しく映った。 「いやぁ、ますますキレイになっちゃって……。こんなところで会うな んてビックリだよ。」 「木村君もすっかり立派になっちゃって……、ここ、母の実家なの。」 2年前に結婚して九州で暮らしていたのだが、ちょっとしたケンカが大 きくなり3ヶ月前に別れてしまったらしい。 「何だか懐かしくってうれしいわ、今度、ゆっくり会いましょう……。」 もともと火のつきやすいタイプの木村は憧れの彼女のその一言ですっか り舞い上がってしまった。 頭の中ではマーラーの「巨人」が流れ、今食べたうなぎのパワーもあっ てか体中の細胞がムズムズ踊りだしていた。 これは神様のお導きだ、2人は結ばれる運命だったんだ、今の彼女を救 えるのは俺だけだ、そういえば今年の初夢に彼女出てきたもんなぁ……。 南の島で式を挙げる光景が浮かび、彼女の入れたコーヒーの香りで目を 覚ます日曜日を想像した。 その時、木村の携帯が鳴った。まるでそんな彼をどこかで見ているかの ようだった。 「今日はヒロユキの誕生日なんだから、早く帰ってきてよっ!」 高校時代、慶子の後輩だった、ちょっぴり恐い妻からだった。 ━━━━━━次回未定━━━━━━ |
